50 Cent: ファイル共有について語る

先日、「TorrentFreak」に興味深い記事が掲載されました。和訳された記事が「TechCrunch」にアップされているのでここで紹介します。

「50 Cent」の音楽は私にはさっぱり魅力がないが、このアーティストは間違いなくスマートな男だ。次のインタビューがそれを証明している。(TorrentFreak経由)

Q: このファイル共有の時代だが、G-Unit レコードにどんな影響が?

あまり良くはない。…テクノロジーの進歩はわれわれ全員にいろいろな影響を与えるが、それを受け入れていかなきゃいけない。特にこのヒップホップという音楽スタイルは若い層がファンだ。このマーケットのファンはクラシックやジャズに比べてテクノロジーの革新にいちはやく飛びつく傾向が強い。

音楽業界が認識しなければいけな一番重要な点は、これ〔技術革新〕はアーティストにとって不利益なものではないということだ。

若者は、楽曲自体は買ったものであろうと盗んできたものであろうと、献身的なファンであり続ける。

コンサートは満員だ。業界はアーティストの周囲、360度全方位でビジネスを考えなきゃいけない。音楽業界はコンサートやグッズの販売をトータルで考えて収入を最大限するによう努力する必要がある。プロモーションに使った金を取り返すにはそれしかないんだ。

最大の問題は、ファイル共有の時代以前と比べて、アーティストが十分な支援を受けられなくなっていることだ。レコード会社はレコードを売ろうとしないで着メロの切り売りに夢中だ。音楽をひとつの完結した芸術作品として考えちゃいないんだ。

重要なコンセプトはこうだ。ファイル共有は必ずしもアーティストにとって不利益ではない。直接の楽曲の販売だけでなく、コンサートやグッズの販売が音楽で収益を上げるために重要となる。音楽産業はこういったことが何も分かっておらず、着メロの販売に夢中になっている。音楽産業よ、早く目を覚ませ。「50 Cent」をサポートしたければ、 作品はBTJunkieのここにある。

[原文へ]

(翻訳:Namekawa, U)


確かにファイル共有には色々なメリット、デメリットはあると思います。DRMで規制する以外にもできる努力がレーベル側にあるはず。そうでもしなければ、アーティスト離れは否めないのかもしれません。

blog comments powered by Disqus
Related Posts with Thumbnails
Return top